ブログの教科書「沈黙のWebライティング」を要約

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「ブログ始めたい。何か特別な文章の書き方あるのかな」

「Webライティングを楽しく学べる本はないかな」

ススム

はじめに読むならやっぱり「 沈黙のWebライティング」です

報道ライターとして20年近く働いてきたぼくがブログに挑戦するのにあたり、Webライターの必読書とされる「沈黙のWebライティング」を読んでみました。

結論を言えば、分かりやすく、おもしろい

Webで文章を書くうえで必要な基礎と応用まで学ぶことができます。

631ページもある分厚い見た目ですが、マンガ付きのストーリー仕立てなのでスラスラ読めちゃうんですね。そして頭に残りやすい。

覚えるべき点は、章ごとに詳しく説明が盛り込まれいるので、ストーリーが気になりすぎるという人にも大丈夫です。

ブログやSNSで文章を書きたい人は必読です!

書籍名 沈黙のWebライティングーWebマーケッター ボーンの激闘ー

著者 松尾 茂起

発行 エムディエヌコーポレーション

第1刷発行 2016年11月11日

価格 本体2000円+税

目次

著者の松尾茂起さんはWebコンサル会社経営

著者の松尾茂起さんは、検索による集客を軸にしたWebマーケティングのコンサルティングやコンテンツ制作などを手がける「株式会社ウェブライダー」の代表取締役。

音楽系の制作会社に勤務した後、2005年に独立し、2010年に京都でウェブライダーを設立したそうです。

今回紹介する「沈黙のWebライティング」の前作「沈黙のWebマーケティング」という作品も人気。

沈黙シリーズは10万部を超えるベストセラー

松尾さん自身、「ライティングを専門にやってきた人間ではありません」と言っています。

でも、良いと思った文章にであうと「なぜ心に響いたのか」と、その理由を追求しつづける探求心旺盛な方。分かったことを言語化したのが本書というわけです。

「沈黙のWebライティング」の概要

沈黙のWebライティングは、8章構成。ぼくのように、ブロガーとしてネット上に文章を書きたい人や、Webライターに挑戦したい人なら避けては通れない「SEOライティング」という概念がはじめに紹介されています。

SEOとは、Search Engine Optimization(=検索エンジン最適化)の略。つまり、検索エンジン(≒Google)からの評価を高めて検索結果で上位表示されるように記事やサイトを構成すること。これを理解しないことにはWebライティングは始まりません。

SEOを理解したうえで、検索に使われるキーワードから読み手の意図を推測し、問題解決につながる文章をつくるという流れです。このあたりも本書では詳しく解説されています。

ススム

Googleからの評価を上げるということは、読者の問題や悩みに寄り添う記事を書いて、読者からの評価を高めることです

このほか、記事で紹介するサービスや商品など、悩みを解決しうるものの独自の強みを打ち出す重要性もしてきされています。

また別の章では、より良い記事にするためのリライトと推敲のたいせつさも訴えています。

本書の内容とは若干ずれますが、新聞や雑誌といった紙媒体の記事は、いったん発行されたら書き直しがききません。このため表に出る前に何人もの目を通過しているのですが、それでも訂正記事であふれています。

ぼくを含めて多くのブロガーさんはたった一人で記事を書いています。なおさら、どこかに間違いが潜んでいる可能性が高いですよね。大小さまざまですが、ぼくは読み返すとかなりの確率でなにかしら直したい点がみつかります……。推敲とリライトは超重要です。

「沈黙のWebライター」のポイント3つ

ここからは、報道ライターとして20年近く文章を書いてきたぼくが気づいた本書で学んだポイントを3点だけ紹介します。

常に読み手を意識する重要性

※エピソード1「SEOライティングの鼓動」より

ぼくは報道記事を長く書いてきましたが、重視してきのは、だれでもわかりやすい文章を正確に、なるべく短くということ。でも、Webではそれだけでは足りない。

そんなことは当たり前で、Webライティングでは、読み手の検索意図をいかにくみ取り、悩みや問題を解決できる記事を書けるかが重要です。

ユーザーの利便性が第一。なぜならGoogleは広告売り上げを高めるために、便利な検索エンジンにしないといけないから。

テレビや新聞報道は、あらゆる層に情報を発信するものですから、ターゲットを絞りこむこと記事はそこまで重視されませんね。ここが大きな違いです。

独自の強みを見つけてアピールする

※エピソード2「解き放たれたUSP」より

ちょっとマニアックですが、まず以下に例をあげさせてください。

ニンテンドースイッチやプレイステーションといったゲーム機のプレイ動画を保存できる「キャプチャーボード」という機器があります。

我が家では昨年、「AVT-C828 PLUS」という機種を購入しました。理由は、キャプチャーボード本体(厳密にはmicroSD)に動画が保存できるから。通常のキャプチャーボードはPCに保存する方式。この違いがAVT-C828 PLUSの独自のつよみです。

なので「AVT-C828 PLUSならゲーム機の映像を保存できます!」というアピール文では、一般的なキャプチャーボードの説明どまり。独自の強みが出せていません。

沈黙のWebライティングの主人公ボーンは、記事で紹介するものの独自の強み(Unique Selling Proposition=USP)を把握し、そこを強調する重要性を繰り返し訴えています

強みがなかなか見つけられなかったら、「弱み」を理解して、それを強みに変換することもできるというヒントも示していますよ。

また、ボーンは「Webマーケティングとは心理戦」とも言ってます。書き手が一方的に商品をおすすめするのではなく、中立性を保ちながら読者が「自分で納得して選んだ感」をもってもらうようにすることの重要性も指摘しています。

ススム

アピールばかりでなく「さりげなく売る」文章力、つけたいです

感情を動かすライティング

※エピソード3「リライトと推敲」より

3つ目は分かりやすい文章を書く方法です。

直感的な理解を助けるために、句点のたびに改行するとか、漢字とひらがなのバランスをととのえるとか。「これ、それ」などの指示代名詞を減らしたり、箇条書きで要点を整理するのも有効ですね。

メールや新聞、雑誌などサラリーマンが仕事でよく目にする文章とWebの文章が違うのは、「感情表現」を入れること。

カギカッコや、記号を取り入れることで感情表現の部分を強調したり、発信者の属性や性格などを盛り込むことで共感を得やすくするんですね。

まとめ 文章で感情表現するのは気持ちいい

ぼくの本業では感情を抑えた文章がもとめられます。

Webライティング向けの書籍ではありますが、読み手の立場にたつ大切さや感情表現の重要性などは一般の文章にも通じますね。ぼくも本書で感情表現の楽しさをあらためて実感しています。

文章が単調になってきたと感じたときは心の中でも叫ぼうとおもいます。

「エモーショナルライティング!!!」……

ブログで使うツールの紹介も盛り込まれており、パソコンの傍らにおいておきたい本でした。

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